なぜ海苔(のり)と呼ぶのか?

なぜ海苔(のり)と呼ぶのか?

皆さんが毎日食べている海苔。
なぜ海苔と呼ぶのでしょうか?

「のり」と言う名前は、ドロっとしたのり状になるところからきた、ぬるぬるする意味の『ヌラ』が変化し、「のり」とつけられたなどと言われています。

昔はというと、紫苔・紫海苔・紫菜・無良佐木乃里・甘苔・甘海苔・神仙菜などが使われていました。
紫苔・紫海苔・紫菜と言う字は、防湿の方法や設備・道具もなかった昔は、すぐに湿って紫色になってしまうこと(いわゆるカゼヒキノリ)からつけられたと言われています。
甘苔・甘海苔と言う字は、甘みのある海藻であったからと言われています。
神仙菜は、徐福伝説でも紹介しているように、不老不死の仙人である神仙の菜という呼び名から、貴重なものとして珍重されていたのではないかと推測できます。
このような名前は、中国から渡来した漢字にあてはめられたり、作られたりしたそうです。

現在では『海苔』と表記するようになりましたが、「常陸風土記」に出てくることから、この時代には広く使われていたと推測されます。
海の苔(こけ)………苔には見えないのですが、なぜそのようになったのでしょうね。

余談ですが、中国では海苔のことを紫菜『ヅーツァイ』と呼びます。